6mmストレートビット用のアラレ組み治具を作りました。前回作ったものを少し工夫しました。また、位置決め用の板も微調整できるように考えました。
アラレの溝を1本ずつ削るので、時間がかかりますが、ストレートビットで出来るので、手持ちのビットに合わせていろんな幅のアラレ組みが出来ますね!
ここからは製作風景。
5.5mm合板を200mm×150mmに切ります。左から40mmのところにガイドを取付けます。今回は両面テープで仮止めして、裏から皿ビスで。直角には気をつけて取付けます。
写真でもわかると思いますが、ガイド板の下の角を3mm×3mmぐらい切り欠いてます。これはトリマーで削ったカスが詰まらないように逃げ場所です。Fine Wood Working誌に出てました。これはいいかも!
手前から50mmのところに裏から2×4材を取付けます。これも両面テープと皿ビスで。上のガイド板との直角に気をつけて。
手前から100mmのところにストッパー用の板を取付けます。ガイド板と直角に。
裏に5.5mm合板をこの様に取付けます。皿ビスで。2〜3mmぐらい左右に動くように、本体側の穴は長穴にします。下の板を一番左に寄せてビスで留めます。
上から見るとこんな感じ。
6mmストレートビットでワンカット。
位置決め用の板を削ります。長さ20mmぐらい、高さは6〜7mmぐらいです。幅がぴったり6mmになる様にサンドペーパーで削ります。材が小さいので削るのは簡単です。今ワンカットした溝で幅を計ります。
ワンカットしたら右側の板は切り離されてしまいました。あたりまえだ・・・。裏の板はネジ1本で留まる事になるのですが、とりあえずはこれでやってみます。ガイド板の左をあと20mmぐらい大きく取って、そこをビス止めすると良かったですね。
切り離されてしまった板はボンドで留めます。
裏側の板の端から6.5mmぐらいのところに位置決め用の板をボンドで留めます。あとから微調整するので、6.5mmはだいたいでいいです。直角には気をつけて。
これで完成です。あとは使い方ですが、今日はこれまで。
下の板を動かして位置決め用の板の微調整をします。アラレ組みがきつい時は右に動かします。端材で作った当て板をぴたりと当ててクランプで固定、ナットを緩めて紙1枚を挟んでまたナットを締めて固定します。これで右に紙1枚分移動しました。きつい時は左に。紙1枚挟んで端材を固定し、ナットを緩めて紙を取り、当て板にぴったり当ててナットを締めて固定します。
この微調整機構はドゥーパ!45号に出ているトリマーテーブル用アラレ治具を参考にしました。
この前作ったパターンビット用のアラレ組み治具を作る治具でも、この微調整機構を付けると、使いやすくなると思います。この前の治具では位置決め用の板の調整ではかなり苦労しました・・・
ぴったりとはまるように調整します。
実際にアラレ組みを作ってみます。同じ大きさの板2枚を両面テープで貼り付け、いっぺんに加工します。
位置決め用の板にぴたりと付けてクランプで固定。38mm幅、10mm厚の材でやってみました。
倒れないように作業台にしっかりと固定します。
一度に削れる深さは5〜10mmぐらいまで。無理せず、何度かに分けてトリマーで削ります。
何度も同じ深さに削るので、トリマーにテープを巻いてストッパーにすると便利です。
今削った溝を位置決め用の板にはめ込み、次の溝を削ります。
残りの2枚はこの様にして最初の位置決めをします。
加工終了。(左の2枚は左右逆ですね・・・)
組んだところ。隙間なくぴったりと組みあがりました。