ateclamp01.jpg(14256 byte)2018年1月28日

板組の本棚などで棚板を締め付ける時、クランプの当て板がずり落ちない様にするのにいつも苦労しています。

Fクランプで支えたり、いろいろ試してみましたが、なかなか決定打がありません。
それならばという事で、専用のウッドクランプを作る事にしました。

スケッチアップで図面を書いて構想を練ります。
ateclamp02.jpg(15829 byte)ウッドクランプに当て板を乗せ、当て板の上にポニークランプを乗せて締め付けます。
これならポニークランプが乗っても当て板はずり落ちて来ないでしょう。
ateclamp03.jpg(38529 byte)構想が固まったので作り始めます。

材に穴開け。
6mmのボルトを使うので、穴は8mmぐらい。

ワッシャーを入れる穴を座ぐりました。
ateclamp04.jpg(38369 byte)もう一本の材。
上は8mmぐらいの穴。90度回転した面には円筒形のナット(ジョイントコネクター丸ナットと言うらしいです・・・)を入れる10.5mmぐらいの穴。
ateclamp05.jpg(32798 byte)持ち手にボルトを入れる穴を開けるのにこんな治具を作りました。
矩の出た材に受けの板を直角に取付けたもの。
ateclamp06.jpg(32418 byte)持ち手を当てて穴開け。
直角に開けられました。
ateclamp07.jpg(42240 byte)持ち手に開けた穴は6mmのボルトより小さめ。ボルトをクランプと当て板で挟んでねじ込みます。

ボルトには2液型のボンドを塗って抜けない様にしました。
ateclamp08.jpg(26627 byte)今回のキモはジョイントコネクター丸ナット。
ateclamp09.jpg(28783 byte)いよいよ組立て。
こんなイメージで組立てます。

詳しくはウッドクランプを参考にして下さい。
ateclamp10.jpg(28155 byte)組立て終了。
ateclamp11.jpg(26445 byte)当て板が滑って落ちない様にストッパーを取付けます。
ateclamp12.jpg(33662 byte)完成。

手前が当て板落下防止用ストッパー。
向こう側は当て板がちょうどいい位置に来る様にする為の位置決め用ストッパー。
棚板下部に突き当てて位置決めします。
ateclamp13.jpg(35217 byte)裏側。
表も裏も同じ形。リバーシブルになっています。
ateclamp14.jpg(30607 byte)端材で試してみました。
材の手前と向こうにウッドクランプを取付け。
ateclamp15.jpg(29786 byte)当て板を乗せます。
実際は当て板の右側に棚板があるはずです。
ateclamp16.jpg(33761 byte)ポニークランプを乗せてグイグイ締め付けます。

実物で試していないので不具合があるかもしれませんが、今のところなかなかいい感じです。
ateclamp17.jpg(37061 byte)2018年3月12日

当て板受け用ウッドクランプを作ってしばらく経ちましたが、箱物を作ったので実戦で使ってみました。
ateclamp18.jpg(34271 byte)棚板の下にウッドクランプを固定。

組み立てる前に、側板にしっかり固定できる様にウッドクランプ4本をあらかじめ調整しておきます。
この調整には少し時間がかかりましたが、事前に調整をしっかりやったので本番はスムーズに進みました。
ateclamp19.jpg(34766 byte)当て板を乗せます。
ateclamp20.jpg(40196 byte)ポニークランプでぐいっと締め付け。

棚板が何段かあれば、ウッドクランプを外し次の棚板へ・・・と順に使っていけばスムーズに締め付けられそうです。
ateclamp21.jpg(38970 byte)全体図。
これはいいかも。