テーブルの天板などの角を10mmから25mmRまで面取りできるテンプレートを作ります。海外通販でよく見るテンプレートです。
6mm厚の合板で作ります。コンパスでテンプレート用の板の四隅にそれぞれ10mm、15mm、20mm、25mmの1/4円のカーブを書いて糸鋸やバンドソーで切ってもできますが、曲線をきっちりと出したかったので「Router Magic」誌に載っていた治具で作ってみました。
これがその治具です。本体があり、ここにトリマーを取付けます。あとは可動するバーがあります。
ひっくり返したところ。右のボルトは可動するバーがちょうどいい位置になったときに固定する為のものです。ナットを埋め込んでボンドで固定してあります。
可動するバーには釘で支点を作ってあります。写真でわかると思いますが、6mmの合板を3枚張り合わせて作りました。雑誌では18mm厚の板を可動バーが入る部分を削り出すような作り方でしたが、作った当時はトリマーのビットがなくてこの方法では作れませんでした。6mm合板で3枚同じ形を切り出し、可動バーが入る部分だけそれぞれの板に後から切り欠き、3枚張り合わせる事で簡単に作れました。可動バーは木口から見るとT字型ですが、2枚の6mm合板を張り合わせて作りました。
トリマーのベース部分を取付けたところ。
写真はもう面取りした後ですが、テンプレート用の板にそれぞれのRで墨付けしたら中心に2mmの穴を開けます。この穴に釘を差し込み、支点として削りだします。
こんな感じです。テンプレート用の板よりトリマーの刃がほんの少し外側になるように可動部分を動かして調整します。食い込んでいると始動時にうまくいかないと思います。削るときは90度以上回さないように気をつけます。行き過ぎると、窪みます。そうなると手直しは難しいです(何度もやってます(汗))
撮影用に上を向けていますが、実際はしっかりしたところに置き、がたつかないようにして削ります。
10Rの角です。
四角にそれぞれ10R、15R、20R、25Rの丸みをつけて完成。
使うときは、まずテンプレートで材に墨線を引きます。次に、丸ノコで墨線の少し外側を45度に切り落とします。
テンプレートをクランプでしっかりと固定したらパターンビットでひと削り。どうしても焦げが出るので、ヤスリでほんの少し削って出来上がりです。