2005年10月31日

手押しカンナ、自動カンナを使って板矧ぎをします。
矧いだ後に仕上がり寸法に切るので、仕上がり寸法+10mmで荒木取りします。
1×材や2×材も手押しや自動をかけると仕上がりが全然違います。
まず、手押しカンナで基準面を出します。材はどうしてもかまぼこ形に反っていますので、真ん中が飛び出ている方を上にして手押しをかけます。そうすると安定して送れます。
1×4材も手押しカンナの刃の出を0.2mmぐらいにして軽くかけるとつるつるになります。
1×材は角を面取りしてあるので、手押しカンナの刃を0.8mmぐらい出して何度か通し、角を出します。最後に刃の出を0.1mmぐらいにして表面を綺麗にします。この一手間で仕上がりが違います!
角を出すのは両方の木端を行います。板矧ぎをするので、木端の平行が少し出ていなくても大丈夫です。重要なのは木端面の平面が出ていることです。
手押しのベースが短いので600mmぐらいを超えるとうまく平らに削れません。どうしても真ん中が空いてしまいます。まだまだ修行が足りないなぁ・・・。仕方がないので、長物はトリマーとパターンビットで直線を出します。ほんの少し(0.1mmぐらい)だけ削ればOKです。
手押しがあるのにトリマーを使うのはちょっと癪ですが、最初っからトリマーで3mmぐらい削るのは欠けたりしてちょっとたいへん。手押し+トリマーは究極の方法かも。
反対の面を自動カンナをかけます。厚さも一緒に決めます。
600mmぐらい以上の長い材の場合はいきなり両面自動を通した方がいい様です。手押しのベースが短いので、長い材はどうしても反ってしまうためです。
木目を見て材の組み合わせを考えたら、ビスケット用の墨付けをします。両端は70mmぐらい。中間は200mmぐらいの間隔で墨付けします。
この様にしっかり押さえてビスケットジョイントカッターで穴を開けます。
穴が開いた様子。
ビスケットを入れてボンドを塗ります。ボンドはたっぷりとはみ出るぐらい塗った方がいいです。
クランプで圧着。
目違いをランダムアクションサンダーで取ります。大きな目違いがあれば#60ぐらいで。そうでなければ#120ぐらいで始めます。その後#240ぐらいで仕上げ。つるつるになります。
次は仕上がり寸法に切り出します。板矧ぎしたままでは直角と平行が出ていないので、これらを出しつつ仕上がり寸法にします。
どちらかの木端を基準面とします。基準面を手前に置いて、矩尺で直角を墨付けします。端の5mmぐらいのところに。幅が小さければ直角切り治具が使えます。
墨線に沿って直線切り治具でワンカット。
次に、基準面を手前にしたまま左右にひっくり返します。左から仕上がり寸法を測り、墨付け。上下2箇所墨付けして、直線切り治具で切ります。これで左右は平行になり、仕上がり寸法になりました。
次に、右に90度回し、同じ様に左から寸法を測り墨付けして切ります。これで縦横の矩がしっかり出て、仕上がり寸法になりました。
最後に切った木端には丸ノコのナイフマークが残っているので、手押しカンナの刃を0.1mmぐらいにして、ほんの少し削ると完璧です(^_^)v