今使っているトリマーを使ったホゾ切り治具は、ホゾの長さが10mm専用のものです。もっと長いホゾを切れる治具の必要性を感じて、作ってみました。
ホゾを切るトリマーは19mm径のもの(手持ちでいちばん径の大きいストレートビットです)を使います。まずは、必要な長さで、19mmビット用のストレート治具を作ります。直線の出た12mm合板の下に5.5mmシナベニヤをボンドで固定して、19mmビットでワンカットしたものです。
パーツが揃いました。左から12mm合板をコの字型に組んだもの(ビスケットジョイントで固定してます。直角と平面出しは注意して固定します)、19mmビット用ストレート治具、5.5mmのシナベニヤ。
向かって右側の板の端から50mmのところに19mmビット用ストレート治具を固定します。この寸法がホゾを切れる最大の長さになります。トリマーのベースプレートが90mmなので、50mmが精一杯です。
この時も直角には気を付けて取付けます。
これは今使っている、ホゾの長さ10mm用の治具です。下の写真と比べると、隙間が狭いのがわかると思います。よく使うホゾの長さ用に、いくつかの治具を作っておくと作業がはかどります。
右側の板の端にぴったりになるように5.5mmシナベニヤをボンドで留めて完成です。
さあ!使ってみましょう。
ストッパー付きの鋼尺で材の表と裏に墨付けして、トリマーで両面を削ります。
写真は墨付けが見えるように少しずらしてます。
両面を削ったところ。
とりあえず削ってみたので、ちょっとホゾが薄くなってしまいました(汗)
墨線を目じるしにしてホゾの端を両面きっちりと合わせるのは結構難しい。よく使うホゾの長さ用に写真のようなスペーサーを作っておくと、正確にホゾが切れます。
200 Orijinal Shop AIds & Jigs for woodworkersに載っていたテクニックで、トリマーをかける前に材にカッターなどで切込みを入れておくとささくれが出ないというのを試してみました。
写真はうまく取れなかったので載せませんが、確かにささくれは出ず、ホゾを組んだときにきれいにできます。でも、カッターの切り込みとトリマーで削る端をきっちりと合わせる必要があるので、これがなかなか難しい。トリマーで削るのをカッターの切込みより少しだけ食い込ませると、簡単できれいにできそうです。
写真はスコヤを当ててカッターで切込みを入れたところ。
治具の幅を広めに作ったので、こんな事も出来ます。
鍋敷きを作ったのですが、引っ掛ける紐がつぶされて邪魔にならないように切り欠きを入れました。右側に補助のシナベニヤがあるので、トリマーが傾く事なく、安定して削れます。
きれいに削れました。