meishi17.jpg(12783 byte)2006年06月16日

初めて広葉樹を使った小物を作りました。細かな加工もありましたが、電動工具に助けられ、思ったよりもスムーズに完成しました。手押し、自動、バンドソーの3点セットがあればちょっとした端材からこのような小物が簡単に作れます。小物作りにもハマってしまいそうです!
meishi01.jpg(12318 byte)ここからは製作風景です。

タモの荒材から何か小物が作れないかと考え、名刺入れを作る事に。古い手づくり木工事典を眺めていたらちょうど名刺入れの記事があり、それを参考に作りました。
材料はこれ1枚です。
meishi02.jpg(18011 byte)手押しで基準面を出します。
meishi03.jpg(17998 byte)バンドソーで挽き割り。このくらいの幅の板だといつも使っている3mmのブレードでも十分引き割れます。(って、ブレード交換が面倒なだけ・・・)
最終的に6mm厚の板と9mmの角材にするので、プラス1mmぐらいの厚さに。
meishi04.jpg(17049 byte)自動カンナで厚みを揃えます。
meishi05.jpg(14130 byte)木取り完了。
meishi06.jpg(18912 byte)角材は間に挟んでスペーサーにします。角は留め継ぎにするので45度に切り落とします。テーブルソーがないので、何を使って切断するかいろいろ考えたのですが、バンドソーとマイターゲージでやってみました。バンドソーの切り口はちょっと荒れますが、切った後にサンドペーパーで整えました。
meishi07.jpg(14832 byte)全てのパーツが揃いました。
meishi08.jpg(14524 byte)ふたの接合部分は開け閉めできる様にサンドイッチの様な構造にします。バンドソーでホゾとホゾを受ける部分を切ります。
meishi09.jpg(12703 byte)うまくはまりました(^_^)v
meishi10.jpg(21398 byte)釘を短く切って埋め込んで支点にしました。ここでうまく動く様に角の部分を丸めておきます。
meishi11.jpg(13667 byte)下のパーツには開け閉めした時にカチッと留まるようにする為の爪を付けました。あとは組み立てるだけです。ワクワク・・・
meishi12.jpg(12543 byte)片面接着しました。この後上からもう片側の板を貼り付け、当て板をしてクランプでしっかりと挟み込みました。
meishi13.jpg(12132 byte)いくら慎重に組み立てても、まわりはガタガタになりました。ウデが悪いのか?4辺をほんの少し丸ノコで削って仕上げます。
これで一応完成!あとは塗装ですが、オイルフィニッシュにする予定。前回はなかなか乾かずたいへんだったので、今回はちょっと研究してから塗りますね。
meishi15.jpg(14233 byte)つめの部分はこんな感じになってます。フタを閉めるとパチッと気持ちのいい音がします(^_^)v
meishi16.jpg(11023 byte)角を6Rの丸面ビットで面取りするとぐっと柔らかい表情になりました。
meishi17.jpg(12783 byte)フタを開けたところ。
meishi18.jpg(16073 byte)仕上げはオイル仕上げにしました。桐油そのままではべたついて渇きが悪いので、桐油:テレピン油:ウレタンニスを7:2:1ぐらいで配合しました。
ウエスでタップリと塗ったら乾いたウエスでふき取り、#120のサンドペーパーでウエット研磨。出てきたカスを十分刷り込みます。その後ウエスでふき取り、#240で仕上げに磨きました。手触りつるつるになりました(^_^)
2〜3日経ってオイルが乾燥したら蜜蝋をウエスにほんの少し付けて擦り込みました。手触りしっとりでいい感じです(^_^)v