bench01.jpg(20164 byte)2009年3月3日

頼まれ物の、室内用ベンチを作ります。
長さが1250mmもあるので、座板を25〜30mm厚ぐらいにして、全体的にしっかりとした作りにしようと思います。

足を35mm角ぐらいで荒木取りしてみたのですが、どうにも細すぎのような気がしてきました。45〜50mm角ぐらいが取れる様に板を貼り付けました。
bench02.jpg(23076 byte)貼り付けた板のはみ出た所を手押しで平面出しして、もう1枚の板を張り付け。これで55mm角ぐらいは取れます。
bench03.jpg(27549 byte)座板は2×4材を30mm厚ぐらいに削りました。
1面を手押しで平面出しして、自動で分決め。
工房が狭いので、1300mmぐらいも長さがある材を削る時は自動を移動させながら削ります。
最初は自動を右側にして材を入れます。
bench04.jpg(26160 byte)材が右に送られて行くのに合わせて自動を徐々に左に移動。最後は自動が左端まで動いてます。
狭い工房、こんな事やってるのも楽しいですよ!
bench05.jpg(21179 byte)こんなに長いと小さな手押しでは矧ぎ面の平面がなかなか出せません。手押しをかけた後にトリマーでひと削りします。
削るのはほんの0.5〜1mmぐらいですよ。それ以上削ると運が悪いとむしれが出て大変なことになります(今日やってしまいました・・・)
bench06.jpg(20031 byte)座板の板矧ぎ。今日はここまでで時間切れです。
今日はひな祭り。記事を書きながら、もうすでにいい気分ですよ〜〜!
bench07.jpg(20108 byte)2009年3月8日

今日は夕方ちょこっとだけ出来ました。

材がはみ出たところはバンドソーで落としました。これがいちばん安全です。
bench08.jpg(20647 byte)手押しで基準面を作り、矩を出しました。
その後、自動で削って丁度いい寸法にします。
bench09.jpg(19567 byte)自動である程度削って、4本を並べてみると、全く矩が出ていません(汗)
手押しのフェンスを調整して、再度削り直しました。
これからは手押しで削る前に、必ずフェンスの直角を確認する必要がありますね。
bench10.jpg(17237 byte)そんな事があったので、当初は45〜50mm角ぐらいにしようと考えていましたが、実際に出来上がってみると43mm角ぐらいになってしまいました。ちょっと細いかな・・・
bench11.jpg(15015 byte)天板は厚さを見ながら削っていき、結局25mm厚にしました。削る前よりかなり軽くなり、これなら出来上がった後の扱いも楽でしょう。

足を仮に置いてみましたが、思ったほど細くもないかな・・・
bench12.jpg(22494 byte)2009年3月11日

のほほんさんのを参考に、ウッドクランプを作りました。
これで材を固定して、自動で幅決めです。
顔があればガンダム?
bench13.jpg(17837 byte)ホゾ切り治具で20mmのホゾを切ります。
bench14.jpg(17609 byte)肩口はこの様に。手前に材を敷いて安定させています。
bench15.jpg(16808 byte)四方胴付きホゾ完成。まずまずきれいでしょ?
bench16.jpg(20493 byte)次は足にホゾ穴掘り。ホゾ穴掘り治具と10mmストレートビットで。
bench17.jpg(23656 byte)ホゾが長すぎて干渉することが判明。ホゾ穴は16mm深さにしました。これに合わせてホゾも15mmに詰めました。
バンドソーでフェンスを使えば安全、確実です。
bench18.jpg(16968 byte)角をノミでさらって角穴に。
ノミを使うのも楽しくなってきました(^_^)
bench19.jpg(19465 byte)ホゾ、ホゾ穴完成。
bench20.jpg(19756 byte)仮組みしてみました。
側貫には中貫を入れる予定です。
bench21.jpg(22305 byte)2009年3月17日

今日は大変暖かく、4月下旬の気温だったとか。最高気温は10℃近かったのでは?
工房の中も20℃近くまで上昇。暖房なしでの快適作業でした。

長い方の幕板には天板受けの材を2本入れます。
幕板に天板受けの材を入れるホゾ穴掘り。ホゾ穴掘り治具をフェンスにして掘りました。この後ノミで四角に整形。
bench22.jpg(19190 byte)全てのホゾ、ホゾ穴が完成。面取りして水引きしました。
乾燥後、オービタルサンダーでサンダーがけ。サンドペーパーは#180。その後、材を家の中に持ち込み2度目の水引きをしました。
今日はこれまで。
bench23.jpg(19232 byte)2009年3月25日

2度目の仕上げサンディングです。
#180、#240、#400と順番にサンドペーパーの番手を上げてサンディングしました。小さな部材はサンディングブロック、大きなものはオービタルサンダーで。

何度もペーパーをかけるのは手間がかかりますが、いきなり#400などでやってもきれいに仕上がりません。急がば回れですね。おかげでつるつるぴかぴかに仕上がりました(^_^)v
bench24.jpg(27045 byte)いよいよ組み立て開始。
bench25.jpg(26147 byte)2009年3月29日

本体を組み立て時に締め付けるのに、こんなものを使ってみました。「ラチェット式荷締めベルト」と言うもので、トラックなどに荷物を積んだ時にしっかりと締め付ける道具です。
bench26.jpg(23749 byte)ベンチの足にぐるっと回してグイグイ締め付け。よく締まります。

今回は足をRの大きな面取りをしていたので、ベルトで締め付けても角がダレる事はなくうまく締め付けることが出来ました。いろんな場面でも使える様に、角の当て板を作っておくといいですね。
bench27.jpg(23340 byte)金具部分のアップ。この金具を閉じたり開いたりして、締め付けて行きます。
bench28.jpg(23868 byte)ガタつきもほとんどなく、まずまずの仕上がりです。
bench29.jpg(17497 byte)次は座板。角を25mmRに丸めます。
角を丸ノコでワンカット後、パターンビットで習い加工しました。
bench30.jpg(18792 byte)6mmの丸面ビットで面取り。
bench31.jpg(19479 byte)1度目の水引き。
水引き後、#180のサンドペーパーでサンディング。
bench32.jpg(17383 byte)隅木に下穴を開けてます。2枚重ねると開けやすいです。
bench33.jpg(16739 byte)隅木の取付け。
bench34.jpg(20989 byte)2度目の水引き。
水引き後、#180、#240、#400とサンドペーパーの番手を上げて研磨して行きます。
木口、木端はサンディングブロックで。面取りした所は3つに畳んだサンドペーパーで磨きます。
サンドペーパーでの仕上げをいかに丁寧にするかで作品の仕上がりが全く違ってくるので、時間をかけて丁寧に磨きました。
bench35.jpg(20838 byte)塗装開始。
座板と本体を別々に塗装します。いつものしゃぶしゃぶウレタンニスで。
一晩乾燥後、#320ぐらいのサンドペーパーで軽くなでてから2度目の塗装をする予定。 今日はここまでです。
bench36.jpg(11690 byte)2009年4月4日

座板をビスで留めて完成です。
bench37.jpg(14226 byte)足元のアップ。
下の貫を中貫にしたので、足元に余裕があって、足をぶつけることはないでしょう。