2005年12月14日

シンプルなデザインで、特に工夫もありませんが、子供用の靴を置く棚が完成しました。
背板は通常は塗装しませんが、濡れた靴を置いても大丈夫なように、軽く塗装しました。
ここからは製作風景です。

いよいよ寒さも本格化してきて、昼間でも気温がプラスにならない日が続いています。こんな寒さの中、寒さに震えながらも木工やってます。物好きですねぇ・・・(^_^)
子供の靴を乗せる細身の棚を頼まれ、このぐらいなら工房内で作れそうなので、早速製作する事に。横幅420mm、奥行き270mm、高さ1000mmのニッチ用の棚です。子供の靴が2足並べて置けます。

写真は板矧ぎしているところです。木取りは手押しと自動を使って行いました。詳しくはこちらを参考にしてください。
1×6の2枚矧ぎで、板矧ぎしても自動に通る幅なので、今回は板矧ぎしてから自動を通して厚さを決めました。
木取り終了。
側板の上は前に大き目のRのカーブをつけます。この機会に30R、40R、50R、60Rのカーブが付いたテンプレートを作りました。5.5mm厚のシナベニヤです。
今回は50Rで。まずはテンプレートに沿って墨線を引きます。
墨線の外側を丸ノコでワンカット。
テンプレートを当てて、パターンビットで削ります。
焦げやささくれが出たら、ヤスリや紙やすりで整えて仕上げます。
のほほんさん考案の鋼尺ストッパーを作りました。600mmの鋼尺はあるのですが、ストッパーがなくって、ほとんど使っていませんでした。これで、活躍の場が広がります。
希望の長さに合わせてストッパーを固定します。
裏返して木の部分を材に押し付けて長さを決めます。これで、墨付けの間違いは格段に減る事でしょう(^_^)v
棚板はスリムビスとダボで留めます。スリムビスの位置を鋼尺で墨付けしたら下穴を開けます。
下穴ドリルでダボ用に皿穴を開けます。下穴ドリルを使うと、下穴と皿穴をいっぺんにあけることが出来ますが、センターがとんがっている木工用のドリルの方がセンターがずれないので、あえて2工程に分けています。
いよいよ組み立て。助手治具、久しぶりの登場です。
棚板はセンターに墨付けして、センターであわせています。上面とか下面で合わせると、どちらか分からなくなってよく間違うもので・・・(汗)
ダボを打って、ダボ切り用ノコで余分なダボを切り取ります。手前が切り取ったところ。まったいらになってます。
組み上がりました。
一番上の段のみ1×4材を5mm厚ぐらいにして背板にしました。下の段は合板で。これで見栄えはかなりよくなるはずです。
バンドソー、手押しと自動カンナがあると、材を好きな厚さに加工するのが簡単に出来るので、自由に物が作れて気持ちいいです(^_^)
完成。あとは塗装が残ってます。
ウレタンニス2回塗りして完成です。寒いので、乾燥に2〜3日ぐらいかけました。