kotsu01.jpg(22363 byte)2017年10月16日

愛犬のお骨を入れる骨壷を頼まれました。
骨壷と言っても一辺が20cmの立方体の箱です。
小物はなかなか作る機会がないので、細かい部分に気をつけて作りますね。
kotsu02.jpg(16567 byte)図面。
クリックで大きくなります。
kotsu03.jpg(51896 byte)メルクシパインの無節の集成材があったのでこれを使います。材のセンターでリソー。
ブレードは16mm3山の挽き割り用。サクサク切れました。
kotsu04.jpg(69737 byte)手押し、自動でとりあえず7mmぐらいにしてから板矧ぎ。
先日、手押しと自動カンナのブレードを交換したのでツルピカに削れて気持ちいいです。
kotsu05.jpg(41525 byte)2017年10月23日

今日は真冬の一日。最低気温が昼の11時で1.4℃。みぞれが降るとんでもなく寒い一日でした。
寒さに負けずに木工の続きを。

本木取り終了。
kotsu06.jpg(56773 byte)飾り板は厚さ4mm、幅を45mmにします。ウッドクランプで束ねて自動カンナで幅決め。
kotsu07.jpg(48644 byte)ピタリと寸法が出ました。
kotsu08.jpg(45111 byte)飾り板を組んで右の様に貼り付ける予定です。

いきなりボンドで貼り付けるとずれそうな気がするので、先に飾り部分のみボンドで貼り付ける事にしました。
kotsu09.jpg(39747 byte)しっかりと組んだら裏から養生テープを貼り付けます。
kotsu10.jpg(46954 byte)表に返してボンドを塗布。
kotsu11.jpg(39393 byte)はみ出したボンドをきれいに拭き取り、養生テープで固定しました。
写真は左のみ作業後。

とりあえず一組だけやってみました。これでうまく行けば量産します。
kotsu12.jpg(47620 byte)2017年10月28日

飾り部分をボンドで貼り付けます。
ここでも養生テープが活躍。各辺の両端とセンターを養生テープで留めました。
飾り部分がずれる事なくいい塩梅です。
kotsu13.jpg(53525 byte)全てのパーツを重ねてクランプで固定。
kotsu14.jpg(55341 byte)当て板を当ててグイグイ締め付けました。
kotsu15.jpg(49378 byte)2017年10月30日

部材は上下左右それぞれ5mmずつ大きく作ったので、丸ノコで使用寸法に。
側板、前・向こう板、それぞれ2枚を両面テープで貼り付け、ベルトサンダーで削り、大きさを合わせました。
kotsu16.jpg(45569 byte)さあ、いよいよホゾ穴を掘りますよ!
3mmのエンドミルと、ホゾ穴掘り治具で。

最初に底板を入れる溝を掘りました。
kotsu17.jpg(51836 byte)側板は底板の溝を作った後にホゾ作り。18mmのストレートビットとホゾ穴掘り治具で。
耳の部分は上下10mmぐらいバンドソーで切断。ノミで仕上げました。
kotsu18.jpg(45219 byte)側板のホゾに現物合わせで前・向こう板に溝を掘ります。
kotsu19.jpg(44050 byte)ホゾ穴掘り終了。
kotsu20.jpg(51704 byte)仮組みしてみます。
kotsu21.jpg(44346 byte)段差もなくいい塩梅。
板厚はもう少し厚くても良かったかな・・・
kotsu22.jpg(61028 byte)2017年10月31日

形が見えて来たので楽しみ倍増ですね〜〜!

ボンドで貼り付け。クランプは締め付けすぎない様にバランス良く。
kotsu23.jpg(44782 byte)直角に組み上がっているか測るのに今回は端材を2本使ってみました。
kotsu24.jpg(55338 byte)2枚を重ねて骨壷の対角線に合わせます。
kotsu25.jpg(28424 byte)鉛筆で印をつけて反対の対角線を測ればどのくらいずれているか分かります。
小物の矩を見るにはこれが簡単でいいかも。
kotsu26.jpg(40377 byte)前板・向こう板と側板の継ぎ目はほんの少し段差が出たのでランダムアクションサンダーで目違いを払いました。
kotsu27.jpg(41670 byte)ランダムアクションサンダーだとどうしても面がだれますね。サンディングブロックで仕上げ。
幅広のベルトサンダーがあれば一発で仕上がるのですが、置く場所も先立つものもありません。
kotsu28.jpg(49133 byte)角を軽く面取りしてオスモのノーマルクリアで塗装。飴色になっていい感じ。
kotsu29.jpg(51334 byte)2017年11月4日

さあ、今日で完成させますよ!

上蓋に丁番の溝を掘ります。あらかじめ端材で試し掘りをしてから本番。
19mmのストレートビットと直線切り治具、十字型ストップ治具で。

この後、角をノミでさらいましたが、さらう面積が広くて大変でした。もっと小さな経のビットで削れば良かったです。
kotsu30.jpg(43392 byte)丁番の溝掘り終了。
kotsu31.jpg(39104 byte)次は丁番を本体に取付けますが、これがすこぶる難しい。
いろいろ考えた末、両面テープで仮止めする事にしました。

先ずはコピー用紙を丁番の下にはさみます。
kotsu32.jpg(36435 byte)丁番の上から両面テープを貼り付け。
kotsu33.jpg(41181 byte)蓋をゆっくりと本体に乗せ、位置合わせしたら丁番の上から押し付け、両面テープを本体に貼り付けます。
開いてビス穴のセンターにキリで印を付けます。
kotsu34.jpg(43244 byte)両面テープを剥がしてビス止めすれば取付け終了。

今回も一発ではうまく行かず、失敗したビス穴を何度か爪楊枝で埋めてやり直しました(笑)
丁番の取付けは何度やっても難しいです。
kotsu35.jpg(38454 byte)取っ手と金具を取付ければ完成。
kotsu36.jpg(46837 byte)自作蜜蝋を塗りました。しっとりした仕上がりでいい感じ。
kotsu37.jpg(44105 byte)丁番は開くと90度で止まるタイプ。これもなかなかいいですね。
kotsu38.jpg(49820 byte)完成です!