setaka01.jpg(19036 byte)2020年5月29日

最近は作るものがなくなり、体を持て余し気味です。そんな状況を見かねた女房がお題を与えてくれました(笑)。

背の高いハンガーラックです。上部に衣類をかけ、下部には手持ちの引出しを入れます。
部屋の隙間にぴったりと入るサイズに設計したので、正確な加工が求められます。
さて、どうなりますやら…
setaka02.jpg(9792 byte)三面図。
クリックで大きくなります。
setaka03.jpg(34220 byte)木取り図。
クリックで大きくなります。
setaka04.jpg(52088 byte)2020年5月30日

荒木取りしました。
長さ方向は丸ノコで仕上がり寸法+10mmぐらいに、幅方向はバンドソーで切断。

長い材は作業台で受けます。
setaka05.jpg(44276 byte)今日はここまで。のんびり作って行きます。
setaka06.jpg(56009 byte)2020年6月2日

木作りしました。

手押しで平面と木端の矩を出します。
setaka07.jpg(63386 byte)自動で厚み決めと幅決め。
setaka08.jpg(64837 byte)柱になる2×4材は買うときはできるだけ反りや捩れの少ない材を選んで買って来ました。

家の中で数日乾燥させ、いざ使おうと出してみると2本が盛大に捩れています。残り2本は少し反っています。

長さが1820mmもあり、手押しカンナをかけられないので、さて、どうしましょう。

手持ちの電動カンナで捩れや反った部分をできるだけ平らになる様に削りました。
平面の基準は作業台です。
setaka09.jpg(77964 byte)電動カンナで削った面を下にして自動カンナで削り、平面出し。裏返して再度削って厚みも決めました。
少し反りが出ましたが、まずまずの出来です。
setaka10.jpg(63345 byte)次は木端の直線出し。
2mのアルミ製Lアングルをガイドにしました。
setaka11.jpg(67805 byte)トリマーでほんの少し削り直線を出しました。
setaka12.jpg(56759 byte)幅決めは丸ノコガイドで荒切りし、自動カンナで仕上げました。
setaka13.jpg(57138 byte)少し反りや歪みがありますが、まずまず使える様にはなりました。
setaka14.jpg(44058 byte)2020年6月5日

丸棒受けにボアビットで丸棒を入れる穴を開けます。
深さは10mmぐらい。
setaka15.jpg(49353 byte)32mmのビットでぴったりでした。
setaka16.jpg(62093 byte)柱にホゾ穴を開けます。
ホゾ穴堀治具で手前からと向こうから2度掘るとセンターにホゾ穴が開きます。
setaka17.jpg(53078 byte)ホゾ穴の幅は8mmぐらいにしました。
setaka18.jpg(52251 byte)2020年6月6日

昨日に続き、今日も木工行きますよ!

ホゾ穴に合わせてホゾを作ります。
15mm専用のホゾ穴堀治具を使います。
setaka19.jpg(51820 byte)作業台のヘリを使って削ります。

この前作ったトリマーテーブルを使ってみようかとも思いましたが、フェンスを調整することを考えると、少し面倒。
15mmの専用治具があるホゾ穴堀治具はすぐに使えるので便利です。
setaka20.jpg(39798 byte)四方胴付きホゾ完成。
setaka21.jpg(46195 byte)今回は簡単にホゾの角を丸める方法にしました。
setaka22.jpg(52957 byte)左右の框を仮組。捩れもなくいい感じ。
setaka23.jpg(63837 byte)棚板を入れるホゾ穴を掘ります。
6mmのエンドミルと直線切り治具で。
setaka24.jpg(54269 byte)次は前後の桟を入れるホゾ穴を掘ります。
ホゾ穴堀治具をフェンスにして、6mmのエンドミルで。
setaka25.jpg(54698 byte)深さは16mmぐらいにしました。
setaka26.jpg(44883 byte)ホゾとホゾ穴。
setaka27.jpg(39436 byte)入れてみました。段差も出ずいい塩梅。
setaka28.jpg(49487 byte)全体を仮組してみました。なかなかいい感じ。

気持ちよく今日の作業を終えようと思ったのですが、なにか違和感を感じ、再度図面を見てみると重大な間違いを発見。
棚板の高さを足の高さ分(70mm)間違えていました。ガックリです…

今日はこれまでにして、リカバー法を考えます。
setaka29.jpg(50286 byte)2020年6月10日

前回間違えたホゾ穴のリカバーをしました。

先ずは適当な端材で穴を埋めます。
setaka30.jpg(56765 byte)簡単に作った平面削り治具で出っ張りを平らに削ります。
setaka31.jpg(37849 byte)サンドペーパーをかけるとツルツルになりました。
木目の似た材を使うともっと目立たなくなったかな。
setaka32.jpg(57011 byte)2020年6月14日

水引きしてサンディング後、組み立て開始。

先ずは棚板の框を組み立てます。
setaka33.jpg(56744 byte)足を6mmRの丸面ビットで面取り。
setaka34.jpg(63156 byte)側の框も組み立てました。捩れも出ず、いい感じです。
setaka35.jpg(47494 byte)ここでワンポイントを。
ホゾを入れる時、最近はホゾ穴にボンドを付けています。

今まではホゾの先に付けていたのですが、ホゾを入れた時にボンドがはみ出てふき取りが大変でした。
ホゾ穴にボンドを付けるとボンドのはみだしが少なく後の手間がかかりません。
setaka36.jpg(53386 byte)2020年6月16日

側の框の下に嵌める足にホゾ穴を掘ります。ホゾ穴の幅は15mmぐらい。10mmのストレートビットで両側から掘ります。
setaka37.jpg(54722 byte)足の底の中央部分を5mmぐらい削り、安定して立つ様にします。
19mmのストレートビットと直線切り治具、ストップ治具で。
setaka38.jpg(41694 byte)一気に削ったのですが、端にむしれが出てしまいました。
もっと慎重に2〜3mmぐらいで何度かに分けて削ればよかったです。
setaka39.jpg(51769 byte)いつものことなので、あわてず騒がず、リカバー。ボンドで接着して作業台にクランプでしっかりと押し付けました。
作業台に接着されない様に、間に紙を挟んであります。
setaka40.jpg(49782 byte)足が仕上がりました。

外は雨が降り出しました。側の框を加工するには入口を開けなければ作業ができないので、今日はこれまでにしました。
イマイチ調子が出なかったので丁度良かったです(笑)
setaka41.jpg(60537 byte)夕方になって雨が上がったので、この機会を逃さず足を取り付けました。
setaka42.jpg(60569 byte)ポニークランプの長さが足りないので、2つを連結して締め付けました。
setaka43.jpg(46362 byte)隙間なく、綺麗に付きました。
setaka44.jpg(40148 byte)2020年6月18日

桟にホゾを付ける位置を間違えた事が発覚。
小口のセンターにホゾを付けなければならなかったのですが、端にずらして付けてしまっています。

今日はこれのリカバーをします。こんな事ばっかりですね(笑)
setaka45.jpg(71310 byte)間違えたホゾを切り落とし、木口のセンターにホゾ穴を開けます。

作業台に材を固定して直線切り治具と6mmのエンドミル、ストップ治具を使います。
setaka46.jpg(51820 byte)深さは15mmにしました。
setaka47.jpg(37659 byte)ホゾ穴に合う雇いザネを作って差し込みます。
setaka48.jpg(44559 byte)ホゾの長さ15mmに切断して完成。

ちょっと見には作り直したとは分かりませんよ(笑)
setaka49.jpg(63167 byte)2020年6月21日

ハンガーをかける棒は手持ちの金属ポールにしました。
ディスクグラインダーで切断します。
setaka50.jpg(41962 byte)仮組してみると大きすぎて階段を上げるのがちょっと大変。
コーススレッド止めにして2階で組み立てる方式に変更しました。

3mmのドリルビットで下穴を開け、プロメンで面取り。
setaka51.jpg(45479 byte)コーススレッドで固定します。
setaka52.jpg(66975 byte)仮組してみました。いい感じ。
あとは塗装をすれば完成です。
setaka53.jpg(60347 byte)2020年7月1日

塗装をしました。いつものオスモのノーマルクリアです。
塗料が足りなくなりそうでしたが、薄く伸ばしてどうにか塗り切りました。

触ってみると少し毛羽立ち気味。乾く前にウエット研磨をするか、乾いてからサンドペーパーをかけ、2度塗りするとツルツルになるはずです。今回は塗料不足なのでこれで仕上がりとしました。
setaka54.jpg(52027 byte)一晩乾燥させて、2階で組み立てです。
コーススレッドで固定します。
setaka55.jpg(32950 byte)完成です。
setaka56.jpg(46541 byte)設置しました。
ベッドわきの隙間にぴったり収まりひと安心です。

下部には既存の引出しが入り、上には衣類がぶら下がります。