2012年5月18日 玄関のニッチスペースに置いてブーツを入れる下駄箱を頼まれました。以前作った下駄箱と並べて置くそうなので、高さと扉のデザインなどを揃えます。 本当は去年の冬に間に合うようにと頼まれていたのですが、ズルズルとこんな時期になってしまいました(汗) 今年の冬には間に合わせます(笑) 図面。クリックで大きくなります。 | |
丸ノコで荒木取りして手押しで基準面出し。 両木端も直角に削りました。 | |
2012年5月19日 地味な作業の続き。板矧ぎしました。 今回は当て板を当ててみました。 やはりこれがいいですね。しっかり締まるし材にクランプの跡もつかないです。 今は長さ450mmの当て板しかないので、600〜900mmぐらいのしっかりした当て板を作っておくといいですね。 | |
工房内、クランプでいっぱい。 次回帰ってくるまでこのまま置いておきます。 | |
2012年6月22日 前回の更新から1カ月以上空きました。久しぶりの木工です。 丸ノコ、手押し、自動など総動員で木取り終了。 側板、中板、底板と天板受けの細い材2本。 | |
中板、底板と天板受けの細い材に厚さ6mm、長さ10mmのホゾを作ります。 ホゾ穴堀り治具をフェンスにして使います。 | |
四方胴付きホゾにするのですが、肩口の削り方を書いてみます。ちょっと危険なので、やる場合は十分注意してくださいね! 手前が材、奥が当て板です。 写真では四方胴付きホゾが出来あがっていますが、まだ出来ていないと思って見てくださいね(^_^) | |
材を立てて当て板を左手で握りしめ、しっかりと固定します。 | |
トリマーでひと削り。 左手人差し指は写真撮影用に押さえています。実際はしっかりと材を握りしめていますよ!当て板がずれるとトリマーが暴れる可能性があるのでしっかりと押さえます。 | |
四方胴付きホゾ完成。 | |
次はホゾ穴を掘ります。 鋼尺を使い、しっかりと墨付け。 | |
600mmの鋼尺も活躍します。 鋼尺は100mm、300mm、600mmがそれぞれ2本づつあります。これでだいたい足りるのですが、大物を作る時はもっと長い鋼尺も欲しくなる時がありますね。 | |
ホゾ穴掘りのビットは6mmのエンドミル。よく切れますよ! | |
6mm用の直線切り治具と十字型ストップ治具を使ってホゾ穴掘り。 | |
これは天板受けの細い材用のホゾ穴。 エンドミルはアップカットなので、ちょっとささくれが出てますね。 今日はここまで。 トシのせいとは思いたくないのですが、最近はどうも疲れやすいです。運動不足か? これから近くのスーパー銭湯で疲れを癒しますね〜〜! | |
2012年6月23日 昨日の続きを。 ホゾ穴の角をノミで整えました。 | |
組立です。 まずは当て板を当ててホゾをしっかりと入れます。 当て板を2本支えつつクランプをかけるのってすごく難しいですよね。何度もやり直してようやくできました。腕が3本ほし〜〜! なにかいいやり方ってないものですかね・・・ | |
次に当て板を外し、底板や棚板の前後が離れない様に軽くクランプを当てます。 この時に矩を確認。クランプの締め具合で矩を出し、そのまま乾燥させます。 | |
次は扉の框材を切り出します。こういう作業はバンドソーが活躍しますね。 先日購入したティンバーウルフのブレードは弾力があるブレードなので、テンションを掛けなくてもぶれたりせず、振動もほとんどありません。非常に使いやすいブレードです。もっと早く使っていればよかったです。 | |
扉を受ける材はなんちゃってビスケットジョイントで取付けます。 ホゾ穴堀治具をフェンスにして6mmのエンドミルを取付け。 | |
本体左側板の前面に数カ所、ホゾ穴を掘ります。 | |
端材から切り出した雇い実。 | |
雇い実を入れてボンドで固定します。 | |
当て板を当てて、全体をしっかりと密着させます。 本日ここまで!スーパー銭湯とビールが待ってるよ〜〜! | |
2012年7月9日 扉を作ります。 まずは横框にホゾを作ります。10mm用ホゾ切り治具で。 | |
肩口はかまち材を立てて削ります。 | |
厚さは適当に。 | |
ホゾ穴掘り治具登場。 | |
6mmのスパイラルビットを装着し、いま作った横框のホゾで位置合わせをします。 | |
一度掘ったらひっくり返してもう一度掘ります。これで正確にセンターにホゾ穴が掘れました。 この後、角をノミで整えてホゾ穴完成です。 | |
鏡板を入れる溝を掘ります。ホゾ穴掘り治具をフェンスにして掘りました。 | |
鏡板の板矧ぎ。板厚は12mmです。 ネットで購入してあったタイトボンドVを初めて使ってみました。粘度が低く、塗りやすいですね。 | |
鏡板の加工です。 先ずは四方を厚さ6mm、長さ5mmに削ります。 | |
鏡板加工のキモはコアボックスビット。 | |
パターンビット用直線切り治具を今削った角から45mmの位置に固定します。 | |
コアボックスビットでひと削り。 小口側だけ削ったところです。 | |
木端側も削り加工終了。 柔らかいカーブがいい感じですね。 | |
仮組みしてみました。 | |
角の部分のアップ。 もっとカーブのRが大きいほうがかっこ良く見えますが、手持ちのビットではこれで精一杯です。私としてはけっこう気に入っています(笑) 今日は久しぶりに朝から夕方まで木工漬けでした。楽しかったけどさすがにかなり疲れました。晩酌で癒しますね〜〜 | |
2012年7月15日 扉を組み立てます。 まずは仕上げのサンディング。#180、#240、#400と番手を上げて磨きました。 | |
R部分は3枚に折ったサンドペーパーで仕上げ磨き。 当て板を当てて磨くともっといいですね。 | |
組み立てる前に鏡板のみ塗装してしまいます。後からでは塗装できない部分がありますからね。 塗料はウレタンニスです。 | |
組立て。 この前、900mmの長〜〜い当て板を作ったので、早速使ってみました。しっかり締まっていい感じです。 | |
2012年7月28日 網戸製作で挫けたので、気分転換で扉の続きを。 丁番用の溝を掘ります。作業台の端のフェンスに扉を固定。 | |
6mm用直線切り治具と十字型ストップ治具を使います。掘り込む深さは3mm。 | |
丁番を当ててみました。角を削らないでちょうど収まりました。 | |
本体と扉を別々で塗装しました。塗料はウレタンニスです。 | |
2012年8月5日 丁番の取付け。 活躍するのは丁番下穴ドリルです。 今回の写真からCyber-shot DSC-TX5が活躍しました。ナチュラルな色目かな? | |
こんな感じでセンターに下穴を開けられます。 | |
扉を本体に取付けるのはいつも苦労するのですよね。 今回はこんな方法を試してみました。 ボール紙の表と裏にそれぞれ両面テープを貼り付け、本体側に接着。 | |
扉の上下の位置を合わせてボール紙に押し当てて接着させます。 | |
こんな感じで仮止めされました。ここですかさず丁番下穴ドリルで下穴を開けて位置決めします。 | |
次はマグネットキャッチの取付け。 途中の写真を撮り忘れました。 写真もピンぼけ(汗) 以前まとめたこちらをご覧ください。 | |
扉が付きました。 | |
最後は天板の加工。 仕上がり寸法に切り出したら、前の角を丸めます。 10mmRのテンプレートとパターンビットで。 | |
いい感じ! 完成まであと一息! | |
2012年8月6日 昨日の続き。さあ、一気に完成させますよ! 天板をクランプで仮止めし、ビス止めします。 | |
つまみを取付けます。つまみの位置は以前作った下駄箱に合わせようと思います。でも、図面につまみの位置をメモしていません。どうしましょうか・・・ 結局以前作った下駄箱の写真からつまみの位置をスケールで測り、割り出しました。そんなに違いは出ないと思いますが、どうでしょうか・・・ つまみの位置は扉上部から130mmにしました。 | |
背板を貼り付けます。 当て板を下駄にしてその上にクッションシートをかぶせた上に優しく下駄箱を置いて扉に傷が付かない様にしました。 | |
完成です。 | |
扉を開けたところ。 |