chest501.jpg(15894 byte)2010年11月15日

居間のあちこちにものが分散してなかなか片付かないので、以前作ったものと同じようなデザインでもう一つ居間用のチェストを作る事にしました。

とりあえず図面を書き上げましたが、外は白いものがチラチラと舞い出しました。寒さに負けて、今日は図面のみです(汗)

図面クリックで大きくなります。
chest502.jpg(27216 byte)2010年11月21日

今日は、冬を通り越して一気に春が来たのかと思う様なポカポカ陽気になりました。ルンルン気分で木工開始!

1×6材と2×4材で荒木取り。
chest503.jpg(21935 byte)バンドソーで框材を仕上がり幅+2mmぐらいにカット。

入り口からおひさまが降り注いでいるので、ブレードの影が日時計の様になってますね(^_^)
chest504.jpg(28139 byte)手押しで基準面と木端の直角を出しました。
chest505.jpg(24738 byte)自動で分決め。
chest506.jpg(23132 byte)自動で削って仕上がり幅に。
chest507.jpg(25309 byte)今日1日の成果。鉋屑にまみれてました(笑)
chest508.jpg(22619 byte)2010年11月26日

ホゾとホゾ穴を作る前に側框の鏡板と背板を作ります。
手押しで基準面と両木端の直角を出した2×材。8〜9mm厚ぐらいに挽割り。

挽割りにはサッポロハケンさんで修理したブレードを使いました。バンドソー自体のパワーが無いのと、電源もドラムの延長ケーブルで非力なので、このようなハードな使用では劇的な切れ味改善を体験できませんでした。
でも、前よりは楽にリソー出来ています。
chest509.jpg(30176 byte)こんな環境で作業しています。

普段は奥に仕舞ってあるバンドソーを引っ張り出して挽割り。挽き割った後に手押しで基準面を出し、また次の材を挽割り。また次・・・という感じでやってます。
立ち位置は右側のバンドソーの向こう側。一歩も動かなくても作業が出来ます。作業効率はいいですが、狭いです・・・
長尺物は取り回しが大変です(汗)
chest510.jpg(23652 byte)薄い材は自動にかからないのでMDFを下駄にして分決めしました。
chest511.jpg(18378 byte)今日の成果。
手前が鏡板、奥が背板の材。
今日も1日鉋屑にまみれていました(笑)
chest512.jpg(22511 byte)鏡板の材を板矧ぎしました。
これだけ薄いと下から2本のクランプでは材が力に耐え切れずにはじけてしまいました。真ん中に上からクランプを当てるとしっかりと締まり、いい塩梅。この形が基本ですよね。
本日これまで!
chest513.jpg(21226 byte)2010年11月27日

いよいよホゾ作り。
まずは罫引きで罫書きます。ホゾの長さは10mm。
chest514.jpg(21563 byte)10mm用のホゾ切り治具でホゾを切ります。
手前の材は高さ合わせ用です。
chest515.jpg(25422 byte)引出し受けの横桟のホゾは6.4mm幅にしました。なぜこうしたのかはホゾ穴を掘る時に。
chest516.jpg(23641 byte)それ以外のホゾは6mm厚に。ゲージに入れながら厚みを調整しました。
chest517.jpg(23599 byte)肩口もホゾ切り治具で。
chest518.jpg(20149 byte)四方胴付きホゾ完成。
ちょっと段差がありますが、まずまずでしょ!
chest519.jpg(20585 byte)今日の成果。
これだけ数があると、ちょっと疲れました(汗)
chest520.jpg(24281 byte)2010年12月3日

外は12月ではありえない様な猛烈な風と雨で嵐の様。雨が吹き込まない様にしっかりと工房の扉を閉めて、ホゾ穴掘りです。

ホゾ穴掘り治具を使います。
chest521.jpg(23079 byte)6mmのスパイラルビットで先ずはこちら向きに掘ります。
chest522.jpg(26544 byte)次に材の左右をひっくり返してもう一度。
これで正確にセンターにホゾ穴が掘れます。

引出し受けの横桟のホゾを6.4mmぐらいにしたので、ピタリと収まる様にホゾ穴掘り治具のフェンスを調整しました。
chest523.jpg(17575 byte)いい感じにセンターにホゾ穴が掘れています。深さは3mmぐらいです。

3度ぐらいに分けて深さを10mmにして行くので、この段階では左右は削り過ぎない様に余裕を持って止めてあります。
chest524.jpg(22363 byte)深さ11mmぐらいにしました。最後の1回で左右を墨線にきっちりと合わせて掘ります。
chest525.jpg(22918 byte)最上段は真ん中に仕切り板を入れるので、それ用のホゾ穴掘り。
6mm用の直線切り治具と十字型ストップ治具をセッティング。
chest526.jpg(24873 byte)こんな感じで掘り込みます。
chest527.jpg(23123 byte)なんとなく調子が悪く、止まったり動いたりしていたトリマーがとうとうウンともスンとも言わなくなってしまいました(汗)
以前も同じような事があり、修理に出したのですが、結局どこも壊れてはいなくて「念の為カーボンブラシを交換してみました」みたいな対応でン千円取られたので、今回は自分でやってみる事に。
近くのホームセンターにカーボンブラシを注文しました。到着まで1週間ぐらい。この次帰ってくる時には交換できるかな?
chest528.jpg(24424 byte)2010年12月10日

トリマーもどうにか動く様になったので、残りのホゾ加工を済ませ、次は手作業。
ノミでホゾ穴の角を四角くします。
chest529.jpg(19730 byte)引出し受けの桟を5組仮組みしました。
一気にボンドで固定したいところですが、陽が沈むと深々と寒くなってきて足が冷たくなってきました。今日はここまで。
chest530.jpg(23290 byte)2010年12月15日

この前帰った時の作業の続きをまとめました。

引出し受けの桟をボンドで固定。直角には気をつけましたが、ホゾがきっちり掘れていたので、全く矯正しなくてもバッチリ決まりました(^_^)v
chest531.jpg(18788 byte)次は側の框を作ります。

4本の足にホゾ穴を掘ります。先ずは鋼尺で墨付けして行きます。
ホゾ穴はセンターより若干前寄りに開けるので、基準となる前側を鉛筆で塗りつぶして印を付けました。
chest532.jpg(24324 byte)足の基準面が前になるようにセットしてホゾ穴掘り開始。
ホゾ穴掘り治具を使います。

ここで基準面を間違えてホゾ穴を開けると悲しい事になるので、なんども指差し呼称しました(笑)
chest533.jpg(19366 byte)ノミで角をさらって四角いホゾ穴に。
chest534.jpg(24143 byte)次に鏡板を入れる溝を掘ります。

ここで時間切れです。続きは次回に。
chest535.jpg(26293 byte)2010年12月25日

今日の北海道は寒気に包まれて冷蔵庫状態。気温はマイナス10度。夕方からちょっとだけ木工ができたのですが、電気ストーブを焚いても工房内の温度はなかなか上がらず、かなりこたえました。

側板の横框に鏡板を入れる溝を掘ります。
chest536.jpg(25989 byte)仮組み。
縦框と横框の鏡板を入れる溝もピタリと合ってます。いいんでない?
chest537.jpg(25867 byte)足の下の部分を2方向から斜めにカット。エレガンスなスタイルを目指します(^_^)
chest538.jpg(24943 byte)こんな感じ。
左がカット前です。
chest539.jpg(24991 byte)6mmRの丸面ビットで面取り。外側になる2カ所だけです。
分かりにくいですが、写真では上部の2つの角。
chest540.jpg(19327 byte)鏡板を入れて仮組みしてみました。いい感じ!
chest541.jpg(24360 byte)2010年12月26日

昨日の続き。
部材は全て揃ったので、組み立てる前にサンダーがけ。#180、#240と番手を上げて磨きました。
側板の縦、横框と鏡板、組み上げた桟を丁寧に磨いたら、午前中かかってしまいました。ひたすら磨いていました(笑)
でも、これで仕上がりは素晴らしくなるはずです!

最近、サンダーを使う時はウレタンマットを端材とクランプで作業台に固定して作業しています。写真左端がそれ。右側も同じように固定しています。
これでウレタンマットが動く事なくサンダーがけに両手を使えます。これ、いいですよ!
chest542.jpg(18491 byte)鏡板は組み立てた後では縁の溝に入り込んだ部分を塗装できないので、あらかじめ塗装しておきます。塗料は以前作ったチェストに合わせてウレタンニスにしました。
chest543.jpg(19625 byte)いよいよ側板の組立て。
chest544.jpg(20250 byte)クランプで締め付けたら、クランプを外して自然な状態で乾燥させました。
ホゾが効いているので、緩む事もありません。

形が見えてきたので、俄然やる気が出てきました!
桟を入れるホゾ穴を掘れば形に出来ますね。年内に形にできるかな・・・
chest545.jpg(17834 byte)2010年12月30日

午前中で年末大掃除もどうにか終了。子供達とフローリングの床の雑巾がけをしました。
みんな横1列に並んで雑巾で床を抑えつけ、「せーの!」の掛け声で一気に前に走ります。楽しかったですよ!

今日の作業。
桟のホゾ穴を鋼尺で墨付け。天側を基準面にしてそこから追って行きましたが、600mmの鋼尺では長さが足りません。1000mmの鋼尺もほしいですが、高くて買えません(汗)
chest546.jpg(23936 byte)6mmR用直線切り治具と十字型ストップ治具でホゾ穴掘り。
下にはなんちゃってベンチクッキーの「煎餅」を敷いています。クランプで自由に治具を固定できるのですごく作業性が上がります。
chest547.jpg(15843 byte)墨線に沿ってきっちりと掘れてますね(^_^)v
chest548.jpg(18084 byte)現物合わせで調整しながらノミで仕上げて行きます。
chest549.jpg(20507 byte)ちょっとだけ桟を入れてみました。いい感じですね。
明日組み立てて、形にして今年を終えたいですねぇ・・・
chest550.jpg(19767 byte)2010年12月31日

年越し用の買い物の合間に組み立ててしまいます。
桟の左右に引出しのストッパーを取付け。4mmシナベニヤをボンドとコーススレッドで。
chest551.jpg(25463 byte)いよいよ組立て!
本組の前に仮組みして、不具合がないか最終チェックしました。
一番上の段は左右2つの引出しにするので、仕切り板を忘れずに入れました。
chest552.jpg(23737 byte)桟を一段づつクランプで締め付けた後はクランプを外して自然な状態にしました。上下に4本だけ軽くクランプをして乾燥。
矩はバッチリ出ています(^_^)v
chest553.jpg(16887 byte)次回作業まで家の中に入れて自然乾燥です。

今年の作業はこれで終了。皆さん良いお年を!
chest554.jpg(24272 byte)2011年1月9日

皆さん明けましておめでとうございます。
もう松も開けてしまいましたが、今年初木工です。

札幌に帰ると、家のまわりはここ3〜4日の大雪で雪にうもれていました。
まずは雪かきと工房の掘り出しです。

その後ちょっとだけ木工。
一番上の段の仕切り板の後ろに引出しのガイドを取付けました。仕切り板と段差が出ない様に、鋼尺ストッパーを使いしっかりと位置決め。
chest555.jpg(19483 byte)2011年1月10日

今日も北海道は冷気にすっぽりと包まれ、真冬の天気。我が家の温度計はマイナス10℃近く。外を歩くと雪がキュッキュッと鳴いています。

寒さに負けずに昨日の続きを。
天板は45度のビットで面取りして以前作ったチェストと同じ形にします。
chest556.jpg(23279 byte)背板は相欠きにします。ホゾ穴掘り治具をフェンスにして削りました。
chest557.jpg(17087 byte)幅5mmと7mmで削ったので、重ねると2mmぐらいの隙間が開きます。
chest558.jpg(18124 byte)天板を仮に乗せて見ました。
もうちょっと左右が出た方が良かったかな。
でも、まあまあいい感じです。
chest559.jpg(25668 byte)2011年1月20日

この前帰った時に雪かきの合間にちょっとだけ木工が出来たのをまとめますね。

本体を塗装します。
ウレタンニスをウエスで摺り込み。
ひっくり返して裏の見えないところから塗って行きます。
chest560.jpg(23974 byte)背板、天板は本体とは別に塗装しました。

居間用チェストの本体はこれで一段落。次回からは引出しの加工にかかります。

記事が長くなったので、引出し作りは別にしました。こちらをご覧ください