チェスト完成図

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グーグルスケッチアップ(google sketchup)を使い、この様な板組の4段チェストの木工図面を描きます。

側板下面を描く

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rectangle.jpg(1486 byte)四角ツールで側板の下面を描きます。キーボードで側板の厚さと幅、18,322と入力。

プッシュプルツールで側板を伸ばす

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pushpull.jpg(1543 byte)プッシュプルツールで側板を伸ばします。上に引っ張り、キーボードで長さの882と入力。

コンポーネントを作成

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側板が出来たので扱いやすいようにコンポーネント化します。select.jpg(1364 byte)選択ツールでトリプルクリックして側板全体を選択。右クリックして「コンポーネントを作成」をクリック。

選択ツールはシングルクリックで線を、ダブルクリックで面を、トリプルクリックで立体を選択できます。この操作は便利でよく使うので、覚えておくといいでしょう。

名前を入力

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「コンポーネントを作成」のボックスが出るので、名前を入力します。日本語入力も面倒なので「gawaita]としました。

もう一枚の側板を配置

skchest06.jpg(114945 byte)

move.jpg(1815 byte)移動ツールを選択し、Ctrlキーを押しながら側板をクリックするとコピーされます。キーボードで492と入力して492mm右にコピー。

寸法を測ってみます

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思った位置にコピーされたか確認してみます。measure.jpg(1702 byte)メジャーツールで測定してみると外外の寸法は予定通り510mmになっています。

図面を描く時の操作はこの様に「材を描いてコンポーネント化し、それを配置する」の繰り返しです。簡単でしょ!

棚板を作成

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次は棚板。まずはrectangle.jpg(1486 byte)四角ツールで底に面を作ります。側板の角にスナップするので、寸法は入れなくても大丈夫。

厚みを出す

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pushpull.jpg(1543 byte)プッシュプルツールで面を引っ張り、棚板の厚みを出します。キーボードで18と入力。

ホゾ部分を作成

skchest10.jpg(113462 byte)

ホゾ組みにするので、ホゾを表現する必要があります。きれいに描けばいいのでしょうが、ホゾの長さだけ分かればいいので簡単に。
ホゾの長さは10mmにしました。pushpull.jpg(1543 byte)プッシュプルツールで側板の下部(棚板がある辺り)を引っ張ると棚板が延びてきます。キーボードで10と入力してホゾの長さ分伸ばします。
反対側も同様に。

ホゾ部分のアップ

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棚板の左右10mmが側板と重なっています。美しくないですが、棚板の寸法を出せればいいので、これで十分です。

棚板をコンポーネント化

skchest12.jpg(131394 byte)

側板と同様、棚板をselect.jpg(1364 byte)選択ツールでトリプルクリックし、右クリックから「コンポーネントを作成」を選択してコンポーネント化します。

名前を入力

skchest13.jpg(129280 byte)

「tanaita」と入力。

棚板を100mm移動

skchest14.jpg(115822 byte)

棚板を定位置に移動させます。move.jpg(1815 byte)移動ツールで上に移動。キーボードで100と入力します。

2段目を配置

skchest15.jpg(108695 byte)

下から2段目の棚板は高さ200mm+板厚18mmの位置にコピーします。move.jpg(1815 byte)移動ツールでCtrlを押し、コピーモードにして上へコピー。キーボードで218と入力します。
同じ様に3段目、4段目とコピーしていきます。

上部の天板受けを作成

skchest16.jpg(102876 byte)

rectangle.jpg(1486 byte)四角ツールで天板の角を指示し下に向かって四角を作ると474.0mm,○○mmと出るので、キーボードから474,18と入力。

幅50mmに

skchest17.jpg(126805 byte)

最上部は天板受けなので、幅を50mmにします。今作った面を後部に引っ張るのですが、前からではやりにくいのでくるっと回して後ろから。
pushpull.jpg(1543 byte)プッシュプルツールで引っ張り、キーボードで50と入力。

天板受けをコンポーネント化

skchest18.jpg(130250 byte)

天板受けもホゾ組みにするのですが、ホゾの作り方を先ほどとは違う方法でやってみます。先にコンポーネント化し、その後長さを変更します。

トリプルクリックして選択、右クリックから「コンポーネントを作成」を選択。名前は「san」にしました。

天板受けをコピー

skchest19.jpg(135371 byte)

move.jpg(1815 byte)移動ツールを選択、Ctrlキーを押してコピーします。

ぴたりと決まらなかった時は

skchest20.jpg(142216 byte)

この様に端にぴたりと決まらなかった時は・・・

角をつかみ移動

skchest21.jpg(142279 byte)

move.jpg(1815 byte)移動ツールで天板受けの角をつかみ移動させます。

側板の角に移動

skchest22.jpg(142115 byte)

側板の角に移動。これならスナップが効いてぴたりとくっつきます。

天板受けを編集可能にする

skchest23.jpg(132403 byte)

コンポーネント化した状態では選択しても長さを伸ばしたり出来ません。select.jpg(1364 byte)選択ツールでダブルクリックすると周りが点線で囲まれた状態に。これで編集可能になります。

ホゾ部分を延長する

skchest24.jpg(116421 byte)

周りを点線で囲まれた状態でpushpull.jpg(1543 byte)プッシュプルツールで引っ張り、ホゾ部分を延長します。キーボードで10と入力。

右の桟を見て下さい。左を延長しているのに右の桟も同じ様に伸びています。ひとつを変更すると同じコンポーネントは同時に変更されます。私の中ではこれは画期的!設計変更した時、直しが俄然簡単になります。

桟のホゾ完成

skchest25.jpg(140362 byte)

桟のホゾが完成しました。

天板を作成

skchest26.jpg(127415 byte)

次に天板を作成します。天板は550×350mmなので、rectangle.jpg(1486 byte)四角ツールで作成。pushpull.jpg(1543 byte)プッシュプルツールで板厚18mmに。

コンポーネント化

skchest27.jpg(134620 byte)

右クリックから「コンポーネントを作成」。名前は「tenban」に。

仮に側板の角に乗せる

skchest28.jpg(136882 byte)

左右20mm飛び出させます。一度では決まらないので、仮に側板の角にスナップさせます。

左に20mm移動

skchest29.jpg(140229 byte)

move.jpg(1815 byte)移動ツールで左に20mm移動させます。

本体完成

skchest30.jpg(138594 byte)

これで本体の完成です。

やっている事は「材を描いてコンポーネント化、それを配置する」の繰り返しです。この様に四角いものであれば慣れてしまえば簡単に作れます。